ギリシャ旅行4. ホテル アモウディ ビラ 2/2

ホテル名:Amoudi Villas(アモウディ ビラ)

前の記事の続きです。

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 このホテルのよかった点のひとつは前の記事でも書いたセクシーなお兄さんのLucas。観光場所や、ごはんやさんについて、こちらの希望を聞いたうえで、一緒にプランを考えてくれました。なお、典型的なギリシャ人なので、考えている間、彼はバルコニーに腰掛けて、私たちと一緒にコーヒーを飲んでいました。ギリシャの接客は基本ゆるめです。

ふたつめは、のんびりできるバルコニー。ずーっとバルコニーでお茶をしながら港を眺めていたいな、と思えるくらい、穏やかな空気が流れていました。夜は港まわりのレストランの賑わいが見え(ドアをちゃんと閉めれば部屋のなかは静かです)、朝は誰もいない港を一望できます。

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朝、バルコニーでのんびりしていたら、ネコが遊びにきました。このネコ含め、ギリシャの野良猫は人馴れしていて、好きなだけ触らせてくれることが多かったです。また、野良猫とは思えないくらい毛並みのよい子ばかり。

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みっつめは、隣に泊まっていたイギリス人とドイツ人のカップル。2人はここに2週間滞在しているとのことで、サントリーニの観光場所について教えてくれました。その2人が、「イアの夕陽を見るならイアの頂上付近にある古城が有名だけど、ぎゅうぎゅうに混んでいてリラックスできないから、港のほうで見たほうがいいよ!」と教えてくれて、実際に港の防波堤から夕陽を見ることにしたのですが、人もそこまで多くなく、のんびり過ごせました、この2人がいなかったら、その激混みな古城に間違いなく行っていました。ちなみにこのカップル、滞在期間が長いので、Lucasと友達みたいになっており、一緒にボードゲームをしたり、お茶をしてました。赤いTシャツを着ているのがLucasです。

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ここの前日に泊まったホテルも、お隣さんと話せるようなバルコニーになっていましたが、ギリシャでは一般的な形なのでしょうか(おしゃべり好きなギリシャ人だから納得できるといえばできる)。せっかくなので、こちらから話かけてお話すれば、観光本じゃ分からない情報もゲットできるので、ぜひ色んな人と関わってみてほしいです。

また、ホテルのバルコニーから見て左側のほうも歩いていけるので、お散歩にちょうどいいです。

起きたトラブル(というほどでもないですが)は2つ+小さいこと。

ひとつめは、ホテルのお兄さんが、部屋の鍵を私たちに渡し忘れていたこと。夕陽を見るために、さて、部屋を出よう。というときに鍵がないことに気が付きました。何か困ったとき用にLucasが連絡先を教えてくれていたのですが、運悪く、車の修理に出かけていたので連絡つかず…。「貴重品を持っていけば、もし捕られても困らないし、そもそもサントリーニに遊びに来る人は私たちより裕福だから大丈夫!」と考えることにして、部屋を出て、港まで夕陽を観に行きました。夕陽が沈み、部屋に戻るために防波堤から降りたところ、Lucasが来て、「よかった!ここにいると思ったんだ!ごめんね!鍵のことすっかり忘れてたよ!部屋の鍵は閉めてきたよ、はい、これ鍵!ここは誰も盗みに入るような人はいないから大丈夫だよ!」と鍵を渡してくれました。この対応に怒る人もいるかもしれませんが、なんだかギリシャの島ってのんびりしていて、まあいいかーと思えました。私のなかでは、ちょっと笑える、ギリシャ人のゆるいエピソードのひとつです。

もうひとつのトラブルは、夜遅く~朝にシャワーのお湯がでなかったこと。ギリシャ太陽光発電で昼間にお湯を作って貯めておくことがわりと主流なようで、これはアテネでホームステイしていた家でも毎日の出来事でした。夕方は普通にお湯が出るので(なんならすごく熱い)、予備的にでも早い時間にシャワーを浴びておくことをおすすめします。ちなみに朝にLucasに、シャワーでお湯が出ないと言ったところ、「知ってるよ!」と言われました笑 これには思わず、「知ってるのかー…」としか反応できませんでした。これも日本で起きたらちょっとイラっとすると思いますが、ギリシャだとなんだか、それなら仕方ないよねー、と、許せてしまいました。

もうひとつは、イアの街に行くためのロバ(の飼い主?)が気まぐれなこと!隣のカップルから、「この2週間、ロバは7時半には来ていたよ。でも1日だけ、来なかった日があった。」と教えてもらいました。私たちは人がいないうちに有名な青い教会のところに行って写真を撮りたいと思っていたので、6時頃に起きて待機していたのですが、9時になってもロバは来ず。隣のカップルからは「今日はロバ遅いねー。ロバが来たら付けてる鐘の音が聞こえるからすぐ分かるよ。」と言われました。Lucasもいたのでロバが来ない、と伝えたところ「ロバはまだ寝てるんじゃない?君たちが起きるの早すぎるんだよー。」と言われました。ギリシャはロバですらゆるい。結局、9時半頃になって、階段上からロバが現れたのですが、今度は階段の途中から降りてこない。あれは乗れるのか?乗れないのか?と、みんなで話していたところ、Lucasがホテルから降りて、ロバの飼い主に聞きにいってくれました。そしたら「今日は階段の一番下からじゃなくて、途中からって言ってるよ!」と教えられ、私たちは結局、辛い辛い階段を途中まで上ったのでした…。

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ホテルのランクや設備が重要でない方にはぜひ泊まってみてほしいホテルです。いい意味でも悪い意味でもギリシャを楽しめます。

ギリシャ旅行3. ホテル アモウディ ビラ 1/2

ホテル名:Amoudi Villas(アモウディ ビラ)

サントリーニでのんびりするために、前日に急遽予約を取ったホテルだったので期待していなかったものの、結果的にはこのホテルに泊まったことでサントリーニの旅行が思い出深い、素晴らしいものになりました。

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このホテルは世界一の夕陽が見れるとして有名なイアの、アモウディ港にあります。イアの端っこです。このアモウディ港は、映画「恋するジーンズと16歳の夏」(トラベリングパンツ)の舞台で、リーナがコストスに出会ったシーンで使われています。思わず写真を撮ってしまいました。 

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イアのバス停近くにある観光案内所でこのホテルにどうやって言ったらいいのか聞いたところ(ホテルの名前を覚えていただけで、場所も分からずにイアへ行きました)、連絡を取ってくれて、ホテルの人が迎えにきてくれました。イアのバス停から車で10分程度です。ちなみにこの迎えに来てくれた男性がすごくイケメンでセクシー、かつフレンドリー(かつ、適当)。訛りはあるものの、英語で色々説明してくれながらホテルまで送ってくれました。Lucasというお名前です。なお、帰りも、希望すればイアのバス停まで車で送ってくれますし、荷物だけイアの観光案内所に移動させてくれることもできます。私たちは、荷物だけ観光案内所に届けてもらって、私たち自身はロバを使ってイアの街に移動→観光し、夕方にフィラ行きのバスに乗るときに荷物をピックアップしました。

アモウディ港のレストランが色々あるところから、階段を上がるとホテルのお部屋があります。私が泊まった部屋はスタンダードな、1ベッド、1マットレス?(ベッドとして使いました)、1バスルーム。ホテルのランクは高くなく、前日だったので直前割引で1万円しなかったと思います。ギリシャらしく、部屋は真っ白です。写真は部屋の入り口とバルコニー。

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部屋のバルコニーからは港を見下ろせます。夕陽は見えない方角です。ちなみにこの左側の斜面にある階段を登っていくと、よく観光本に載っている青い屋根のある教会があるイアの街に出ます。この階段、300段もある上に、1段が広く、ごつごつしているので、ロバを使うことをおすすめします。確か5ユーロくらいだったかと。

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設備は最低限、質素なバスルームです。アメニティは微妙で、石鹸、ボディソープ、シャンプーのみ(トリートメントはなし)です。お湯を沸かすポットとティーバック、インスタントコーヒー、ドライヤーがありました。

ホテルの周辺にはレストランが複数あります。港なので魚介メイン。お店は複数あるものの、料理の種類はあまり変わらないので、お店からの景色等で決めればよいかなと思います。写真のような感じで、港のふちまでテーブルが設置されています。ちなみにこのあたりのレストランは観光地価格なのか価格が高めで、たくさん食べなくても1人40ユーロ以上しました。

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 このホテルに泊まって良かった点と、ちょっとしたトラブルは次の記事に書きます。

 

ギリシャ旅行2. ホテル アート ホテル サントリーニ

ホテル名:Art Hotel Santorini(アート ホテル サントリーニ)

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 サントリーニ島の真ん中にあるPyrgosにあるホテル。空港からはタクシーで20分程度(25ユーロ)、バスではPyrgosの降り場から徒歩10分弱です。また、タクシーを使えば、カマリビーチまで10~15分で行けます。

このホテルは一言で言うと、おしゃれ!私はBlissfulという部屋に泊まりました。泊まる2ヶ月前に予約して、37,000円程度でした。当日や翌日は全部屋満室だとスタッフさんが言っていたので、結構人気なのでしょう。

この部屋、2人で泊まるにはもてあますくらい広いです。2ベッドルーム、1バスルームで、加えてリビング的なところもあります(下の写真)。部屋の内装は真っ白で、そこにセンスの良い、凝ったデザインの家具が置かれています。写真には写っていませんが、カウンターがあり、そこには電気ポットや冷蔵庫、お茶等があります。また、大きなテレビがこの部屋には設置されていました。とても広々です。

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それぞれの寝室にテレビが設置されています。また、各部屋からバルコニー?に出ることができます。暗く写ってしまいましたが、実際はとても清潔感があって、綺麗です。

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バスルームはこんな感じ。シャワーが並んで2つ設置されています。ちなみにアメニティのボディクリームはとってもいいにおいでした。夏のギリシャはとても乾燥しているのにボディクリームを持っていかなかった私は、旅行中ここのボディクリームに助けられました。その他のアメニティも使い心地やにおいがよかったです。

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このホテルの象徴的な赤いプールはホテルの真ん中にあり、このプールを囲うように部屋が配置されています。プールは浅めのものと、深め(深さ2 mくらい?)の2種類があります。寝転がれる広めのベッド3台、大きめのクッション1つ、イスとテーブルのセットが2つありました。ベッドとクッションには新しいタオル等が常に準備されています。また、奥にはバーがあり、ウェルカムドリンクとして好きなドリンクを作ってくれます。なお、スイートには、街を一望できる部屋のバルコニーに、プールが付いているようでした。

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朝ごはんは、チェックイン時に食べたいものを紙でチェックするタイプ。無駄がないし、食べたいものを食べられるし、このシステムは他のホテルにもあると嬉しいなと思いました。

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 朝ごはんは、指定した時間にバルコニーに持ってきてくれて、そこで食べます。私はフェタチーズが入ったオムレツ(ギリシャの朝ごはんによくある)、フルーツ、ギリシャヨーグルト、ハチミツ、パン、フレッシュオレンジジュース、紅茶にしました。ギリシャヨーグルトは日本で食べたことがあるものよりも、もっとクリーミーで、クリームチーズのよう。また、ギリシャのハチミツは固めで、しっかりとした味なので、ヨーグルトに合わせると、それだけで立派なデザートになります。たくさんのフルーツはとっても嬉しい。

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 このホテルの良いところは、とにかく綺麗でおしゃれなところ。どこかに色々行きたいわけでなければ、ホテルのプールサイドでお酒を飲みながら読書をして過ごすのも素敵です。実際に、ホテルに着いたあとや、朝ごはんのあとにプールサイドでごろごろしましたが、とてもリラックスできました。泊まっていた方は30~40代くらいの方が多く、騒がしくなかったのもよかった理由かもしれないです。あと、朝、ホテルの前をロバを連れたおじさんが通るので、ロバについてる鐘の音で目が覚めるのも、個人的には好きでした。

スタッフもフレンドリーで、朝ごはんはどれがおすすめとか、サントリーニでビーチならここ!とか、色々教えてくれます(レッドビーチは混みすぎててリラックスできない、ブラックビーチがいいよと言われました)。ギリシャはホテルもお店も、とにかくおしゃべりが好きなスタッフが多いので、地元の人に観光情報を聞くのが一番です。

一方、微妙だなと思ったのはアクセス。空港までの送迎をしていないので、車を借りないかぎりは、空港からはタクシーかバスを使わないとホテルに行けません。タクシーは島で価格を決めているのか、一律25ユーロと結構高い。最寄のバス停はPyrgosで、そこから徒歩で10分弱。夜は街灯がほぼないので、携帯のライトかなにかをつけないと危ないです(治安は全く問題ない)。このPyrgosのバス停が微妙で、バスは30~40分に一本程度と本数が多くありません。また、ビーチにバスで行くには一回ティラに出て、そこからバスに乗る必要があります。ブラックビーチはホテルからタクシーで10分程度なので、行きはホテルの人にタクシーを呼んでもらえばいいのですが、帰りはタクシーがつかまるような場所じゃないので、バスで帰るか、飲食店の人に頼んでタクシーを呼ぶことになります。

あと、プールはプールサイドでごろごろするにはいいのですが、ここを含め、サントリーニのプールはただの水です。温水じゃないので、全身浸かるには結構寒い。欧米人よりも寒さ耐性のない日本人には、プールに入るのはちょっと厳しいので、ここでプールに入ることを楽しみにするのはやめたほうがいいです。また、寒さつながりでいうと、Pyrgosは標高が高いせいか、朝晩や日陰が冷えます。このホテルのバルコニーは日陰になっている部屋が多く、私は寒すぎて、バルコニーではバスローブとバスタオルを羽織っていました笑 体感温度は人によって違うとは思いますが、一緒に行った女性も寒い寒いと言っていました。かたや、両サイドの部屋の欧米人カップルたちは水着だけで朝にバルコニーで過ごしていて、特段寒そうにしていなかったので、こちらも欧米人向けといったところでしょうか…。

ホテルは割高感がありましたが、部屋もスタッフもとても良いので、Pyrgosで過ごす予定で、予約サイトでセールになっていたら泊まってみてほしいです。ちなみにPyrgosは、ティラやイアと違って人が多くなく、落ち着いているので、ゆっくり過ごすのに最適です。